ぼくは学生で、大手コンビニエンスストアのアルバイトをしている。コンビニのある場所はその名もズバリ“道頓堀”だ。大阪を代表する繁華街で、特に“ミナミ”と呼ばれたりする地区。道頓堀川に沿って展開するネオンライトに飾られた食い倒れの街。
先週の8日、道頓堀の中心に立地する大衆食堂『くいだおれ』が7月閉店を発表した。90年代初頭に日本中で大ブームになったこともある客寄せ人形「くいだおれ太郎」を名物とするこの食堂が閉店するとあって、全国各地から観光客が人形見たさに集まるというわけだ。
本日昼、バイト先のコンビニからぼくのケータイに「緊急出動要請」が入る(カッコイイだろう)。いやあ、道頓堀に向かう。いやあ、忙しいだろうなあ。絶対忙しい。忙しいのはいいけれど、人が混んでいる街を掻き分けて進むことほど苦手なものは無いんだよなあ。そんなことを思いながら、普段は割かし空いている道頓堀の裏道を通って店に潜るわけだ。その裏道さえいつもの倍以上の人で溢れていたのには驚きを隠せない。隠しても意味は無いが。
実際、すごく忙しかった。客が絶え間ない。喉が枯れる。ガガガ。3時間しか働いていないのにガガガ。
バカチョンカメラが売り切れかけていたのには笑った。道頓堀に来るのだからカメラぐらい用意してきなさい皆の衆。ちなみにぼくが大好きなカルピスソーダは売切れてしまった。発注担当誰だよ。俺だった。ゴメン。うっかりした。
さすが「2008年くいだおれショック」。皆さん。今年のゴールデンウィークは是非道頓堀へ。くいだおれ太郎、最後の勇士を見届けてあげてくださいませ。ついでに当店でカルピスソーダをどうぞ。
そういえば道頓堀は世界的にも観光地と認識されているのか、当店のお客さんの3割、4割は外国人。特にアジア系ですね。しかし今日はすごかった。10分ぐらい店内が欧米系のお客さんで埋め尽くされていた。カオスカオス。まさに道頓堀エキゾチック。
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